2009/12/23

コミケ77にてイベント本を発行致します

コンテンツ文化研究会では、来るコミックマーケット77(冬コミ)にて、今年の4月に行われたイベント「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」の模様を収録した本を発行致します。

これまで動画のみで配信されてきた当イベントの模様ですが、非常に分かりやすく、かつ、重要な議論が展開されたこともあり、より多くの方々に内容を知って頂きたく、この度、イベントの模様をテキスト化致しました。

体裁は48Pのコピー本となりまして、議論の模様の他、イベント当日に配付された資料なども全て盛り込みました。頒布価格は\300となります。

コミケでの発行スペースは
12/31(木・コミケ3日目) 西地区 "る" ブロック 33b「コンテンツ文化研究会」
となります。

頒布数には限りがありますので、お早めの御来場を宜しくお願い致します。

2009/12/18

『創』1月号に当会の活動が取り上げられました。


12月7日発売の月刊誌『創』1月号に掲載された、「◇新政権発足後も水面下で激しい動きが 児童ポルノ法、青少年条例など性表現規制強化の動き」という記事において、コンテンツ文化研究会の活動が取り上げられました。
去る11月19日に東京都に対して要望書を提出した事についてです。

記事では他にも、11月に起きた児童ポルノ禁止法改正案があわや成立しかかった事件の背景や、現在問題となっている東京都青少年健全育成条例の問題などについて、詳細に書かれています。

お近くの書店、または通信販売などで是非お買い求め下さい。

2009/11/26

東京都へパブリックコメントを送るよう呼びかけます(12/4追記あり)

東京都にて突然にパブリックコメントの募集が開始されました。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2009/11/22jbq200.htm


--------------------------------------------------------------
2 都民意見の募集について
 東京都では、上記の答申素案に対するご意見を、広く都民の方から募集します。

1 意見募集内容
 第28期東京都青少年問題協議会答申素案
 「メディア社会が拡がる中での青少年の健全育成について」
 ※この内容についての資料は東京都青少年・治安対策本部総合対策部青少年課で配布するほかホームページでもご覧いただけます。
 http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/seisyounen.html

2 募集期間
 平成21年11月26日(木曜日)~平成21年12月10日(木曜日)
-----------------------------------------------------------------

関口都議のブログでも次のようにコメントがあります。

http://www.taichi-net.jp/diary.cgi?mode=view&no=340&id=ad


>来月から約二週間、当協議会はこの中間報告に対して、都民の皆様から広くご意見を伺うパブリックコメントを実施します。協議会ホームページにどしどしご意見をお寄せ下さい。

何が起こったのかは今のところ不明ですが、評議会が大きく方針転換した模様です。
都民からとありますが、鳥取の人権条例の際には県外からの批判も大きなプレッシャーになっています。
この件で意見のある全ての方々は、都民でなくとも送ることを当会は推奨致します。

追記:12/4:
なおパブリックコメントを送る際には、題名を「都民意見」とするように注意書きがあります。
都民でなくとも題名は「都民意見」としなければ読まれない可能性がありますので、くれぐれもご注意願います。

2009/11/20

東京都に対して要望書を提出しました

この度、コンテンツ文化研究会は11月19日、一般社団法人連絡網AMIと共同で、東京都の青少年・治安対策本部青少年課に対して、来る東京都青少年健全育成条例改正に際して、過剰な規制を行わないよう要望書を提出致しました。

提出に辺り、ご支援を頂いた民主党・西沢けいた都議あさの克彦都議のお二方には、この場を借りて深くお礼を申し上げます。


2009/10/03

緊急集会!!東京都青少年問題協議会を問う!!

コンテンツ文化研究会は、次の日程にて緊急集会を開催する運びとなりました。
今回の集会では、東京都青少年問題協議会での議論を取り上げます。

日時:10/17(土) 14:00-17:00
場所:高円寺中央会議室 洋室2(https://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0051.htm
定員:30名
費用:\500(お茶代込み)

成人向け漫画、青年誌を読む人間は障害者にするべき!?
規制に反対する意見は暴力だ!?
緊急集会!! 東京都青少年問題協議会を問う!!

なお今回、定員を超える可能性もあるため、参加希望者はメールでの申し込みをお願い致します。
定員を超えた場合は、当日参加はお断りする可能性もありますのでご了承下さい。

コンテンツ文化研究会
contents.culture(あっとまーく)gmail.com

2009/09/24

イクオリティ・ナウが民主新政権に性暴力メディアの全面規制を要求

日本に対して成人向けゲームの規制圧力をかけていたイクオリティ・ナウが、再び行動を開始し、この度声明を発表しました。

Japan: Rape simulator games and the normalization of sexual violence
Update: Women's Action 33.2 September 2009
http://www.equalitynow.org/english/actions/action_3302_en.html

” The new Japanese government, elected in August 2009, has the opportunity and responsibility actively to address the concerns expressed by the CEDAW Committee by banning all media which promote violence against women and girls.

先月発表された国連の女性差別撤廃条約委員会の勧告を拠り所にしたものとなっております。

2009/09/10

コンテンツ文化研究会 2009年9月定例会のお知らせ

総選挙も無事に終わり、これから新政権の登場となりました。

コンテンツ文化研究会は、次の日程にて定例会を開催する運びとなりました。今回の定例会では、今後の国会における表現規制の流れについてなどを中心に座談会を行います。

日時:9/19(土) 15:00-17:00
場所:産業商工会館 第二集会室(https://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0032.htm
定員:36名
費用:\300(お茶代込み)

初めての方もこれまで参加された方も、ぜひぜひふるってご参加下さい。

2009/08/15

保坂のぶと、コミケを訪問

コンテンツ文化研究会主催のイベント「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」にて出演された、前衆議院議員、社会民主党の保坂展人さんが、コミケ二日目に来場します。それに際しましてプレスリリースが発行されましたので、当サイトでも告知を行わせていただきます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
プレスリリース
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
保坂のぶと、コミケを訪問(8/15)
「マンガ・アニメ文化」や「表現規制問題」について、
若者たちの声を聞きます!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
保坂のぶと(東京8区予定候補)は8月15日(土)、東京ビックサイト(
江東区有明)で開催中の「コミックマーケット76」(通称「コミケ」、マンガ
・アニメ・ゲーム他同人誌展示即売会)を訪問し、「マンガ・アニメ文化」や
「表現規制問題」について、若者たちの声に耳を傾けます。

この訪問は、先の国会での「児童ポルノ禁止法改定案」審議における保坂の
ぶとの質疑が大きな反響を呼び、「コミケに来てほしい」という多くの若者の
要望もあって行なわれるものです。

国会質疑で保坂のぶとは、「『Santa Fe』(宮沢りえさん写真集)は1年間
で処分すべし」といった与党側答弁を引き出し、同法改定案には、その制定目
的とかけはなれた危険性――「単純所持」の規制や表現の自由・内心の自由の
侵害など――が潜んでいることを明らかにし、マンガ・アニメ文化を愛する多
くの若者から応援を頂いてきました。

訪問当日は、会場到着後に実行委員会を訪問して意見交換を行ない、続いて
各ブースをめぐって、マンガ・アニメ文化について若者の声を聞きます。保坂
のぶとは自身のブログで「お盆の最中なので、定番の運動スタイルから抜けて、
若い世代のクリエイティブな祭典に参加をして頭を切り換えてみようかと考え
ている」と久しぶりの訪問を楽しみにしています。

■保坂のぶとによる「コミケ」訪問スケジュール
日時:8月15日(土) 14:00~15:00
*コミケ内の取材は、総本部(東一ホール入り口)の取材受付で登録が必
要です。

■コミックマーケット76開催概要
日時:8月14日(金)~16日(日) 10:00-16:00
主催:コミックマーケット準備会/(有)コミケット
連絡先:コミケットサービス(Tel :03-3412-0191 Fax :03-3412-0191)

■参考動画:
児童ポルノ禁止法改定案審議(衆議院法務委員会、6/26)での保坂のぶと
の質疑
http://www.youtube.com/watch?v=XzazKKIIHSA
秋葉原での街頭演説の模様(8/1、児童ポルノ禁止法改定案について)
http://www.youtube.com/watch?v=xGG2Ba5nw2g

■参考ブログ:『保坂展人のどこどこ日記』の児童ポルノ禁止法関連記事
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/c/3227a9d5281e41e5eeab756cd9492e38

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2009/07/30

夏コミにて規制問題についてのチラシ配布を行います。

創作物の規制/単純所持規制に反対する請願署名市民有志さんが、夏コミにて、規制問題についてのチラシ配布を行いますとのことですので、以下、ご紹介致します。

日にち:8月13日(木)、8月14日(金)、8月15日(土)
集合時間:16:30
集合場所:東地区入り口の赤球
(東展示棟2Fガレリア東1ホール側にある赤い玉のオブジェ。東地区へ向かう渡り廊下を渡ってすぐのところ)
配布時間:17:00~19:00(前日搬入の時間帯です)


入場章は30人分となっておりますので、定員になり次第、締め切らせていただきます。

【応募方法】
・氏名:ペンネームの場合は本名も合わせて住所
・連絡先:携帯電話番号(ない場合は連絡を取れる電話番号)
・チラシ配布・印刷ボランティアの参加希望日


チラシ配布・印刷担当係
savecomic あっとまーく gmail.com
まで「C76チラシ配布/印刷希望」というタイトルでメールして下さい。

2009/07/24

創作芸術作品に対する規制への共同声明のご案内

コンテンツ文化研究会がいつもお世話になっている兼光ダニエル真さんが、表現規制への共同声明企画を準備しております。

声明は日本語と英語で制作され、世界中のクリエイターを始め、全ての表現規制に反対する人々に訴えられています。

この声明は現在、まだ草稿段階ということで、幅広い意見が呼びかけられております。ご意見などがある方は、ぜひ兼光ダニエル真さんまでメッセージをお願い致します。

2009/07/07

「創」8月号に寄稿しました。

本日7月7日発売の「創」8月号にて、当会代表の杉野直也が『「レイプレイ」事件で進むゲーム規制の動き』と題した6ページの記事を寄稿致しました。

記事は「レイプレイ」事件の背景やソフトウェア倫理機構へのインタビューなど、表現規制問題・コンテンツを巡る動きに興味をお持ちの方には必見の内容となっております。

「創」誌は全国の書店、もしくは創出版のショッピングコーナーから通信販売で購入することが出来ますので、ぜひお買い求め下さいませ。

また昨日7月6日発売の「週刊ポスト」七月十七日号において、当会が主催しました「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」にお招きした保坂展人社民党衆議院議員山口貴士弁護士のインタビューが収録された『「児童ポルノ法」改正の乱用であなたが突然逮捕される日』が掲載されております。こちらも非常に興味深い内容となっておりますので、ぜひご覧になっていただければと思います。

2009/06/27

衆議院法務委員会における審議の模様のご紹介

昨日6月26日、衆議院の法務委員会において、児童買春、児童ポルノ行為等処罰及び児童保護等法改正法案の審議が行われました。

この中で枝野幸男民主党衆議院議員、保坂展人社会民主党衆議院議員、一場順子弁護士、田島泰彦教授が、当法案について非常に重要な指摘をされています。

この審議の模様は、衆議院のサイト内、ビデオライブラリにおいて公開されております。児童ポルノ法について興味をお持ちの方は、ぜひご覧になっていただきたいと思います。

審議の模様はこちら(http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=39900)から閲覧できます。

2009/06/14

イギリスにおけるレイプレイ事件とその社会的背景について

レイプレイ問題について翻訳家の兼光ダニエル氏が重要な報告をなさってくれました。
ご本人から公開の許可が出ましたので、ここに転載いたします。

兼光ダニエル 氏
http://www.translativearts.com/

出典:兼光ダニエル氏による「連絡網AMI-ML」2009年6月12日付配信メール
http://picnic.to/~ami/ml.htm

以下、転載───────────

イギリスにおけるレイプレイ事件とその社会的背景について ― 兼光ダニエル真
 
■ロングハースト殺人事件と過激ポルノ排除の気運
 
  2003年3月に英国ブライトンで発生したジェーン・ロングハースト女性教師殺人事件において、容疑者グラハム・クーツが所持していた暴力的な性描写を含むポルノ画像が犯罪を誘発したとして、亡きロングハーストの母、リズ・ロングハーストは性暴力を含むポルノを違法化する署名運動を開始しました。五万人ほど集まった段階でイギリス政府は過激なポルノであるとするホームページの閉鎖を行おうとしましたが、ホームページのサーバがアメリカなどにおかれており、それらがアメリカでは表現の自由の範囲内と警察が認めているために閉鎖要請に協力することが出来ませんでした。この為、2005年の段階でブレア政権内務省は既に英国内では出版・販売が禁止されている「過激ポルノ」を締め出すために、所持を違法化するのを模索し始めます。
 
 あまりにも行過ぎた法案と言う反対意見もありましたが、右翼系タブロイド誌にも書き立てられ法案(Criminal Justice Bill of 2008)は2008年に可決され、2009年1月をもって施行されました。
 
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6237226.stm
http://www.theregister.co.uk/2007/07/03/extreme_smut_possession_criminalised/
http://www.theregister.co.uk/2008/04/25/justice_bill_extreme_pron/
 
 所持が違法化されたのは次のような内容を含む作品です:
 
一般的に見て主に性的扇情を目的とした画像であり、尚且つ―
1.人の生命が脅かされる行為
2.その行為が人の肛門・乳房・性器に対して甚大が負傷する結果になるか、その可能性が高い行為
3.遺体か遺体と思わせる人体との性交行為
4.生死にかまわず動物か本物の動物であるという印象を与える物体との口淫ないし性交行為
 
 尚、実際にこのような行為が行われたかは問題ではなく、そのような行為が発生したという印象を与えるだけでその画像は違法となっています。
 
 成人が合意の上で及ぶ合法な性行為が写真で撮影すると違法となる側面や、イギリスのBBFC(メディア規制団体)から既に合法認定を獲得した作品でも、上記該当する画像を抜き出した画像は違法となる問題が指摘されるも、内務省は「むやみやたらと行使しない法律なので心配ない」と釈明。
 
 議会の中でもこの法律の不備については繰り返し指摘され、警察当局もどのよう運用するのか、何が該当するのかについてあまり解らないという談話を法施行前に公表しています。
 
http://www.theregister.co.uk/2008/06/19/extreme_guidance/
 
 施行直前から内閣から発表された基準が複数ありそれらの間であまりにも矛盾が発生している為、もしこの法律の名の下で法廷での係争が発生した場合、市民への明瞭な事前説明を怠ったとして政府が追求される可能性も指摘されています。
 
http://www.theregister.co.uk/2009/01/26/extreme_rude/
 
 更には当局は意欲的に追及するつもりが無いことを明言。検挙された犯罪者の余罪追加に運用する程度である事を談話で発表しています。内閣はこの法律は飽くまでもっとも極端なポルノ的画像の単純所持を追及する為のものであり、大概の正常な成人同士の性行為の内容の写真撮影については追求しないとしています。
 
http://www.guardian.co.uk/politics/2009/jan/26/police-offenders-law-violent-porn
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/magazine/7364475.stm
 
  2009年6月現在、審議中のCoroners and Justice Bill法案の中では実在児童ポルノの基準を更にマンガなど完全な創作の範囲まで押し広げ、既に違法である販売・頒布に留まらず所持も違法とする趣旨となっています。このように偶像の範囲まで児童ポルノの定義を広げ創作物にまで法規制を推し進めたり理由として上げられているのは、児童性愛者が実在児童の画像を持っていない時の場合とこれらの画像が児童性的虐待の下地を形成し、更なる虐待への呼び水となるからと警察や法務大臣は危惧しているようです。しかも日本のマンガやアニメなどを所持を規制したいというのを公言しています。
 
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7422595.stm
http://www.theregister.co.uk/2009/01/19/evil_cartoon_badness/
 
 もちろんこれに対して疑問を投げかけている声もあります。野党自由民主党で下院議員Jenny Willott(ジェニー・ウィロット)などが法案の不備や行過ぎた点について指摘。イギリスのマンガ規制強化反対団体のComic Book Allianceも声高に反対を表明しているが、日本のマンガ・アニメについての英国での理解がアメリカに比べると児童向け作品(宮崎作品・ポケモン)ばかりに偏重している為にかなり世論に訴えるのにかなり苦労している模様です。
 
http://www.theregister.co.uk/2009/02/18/cartoon_law_loophole_choke/
http://www.theregister.co.uk/2009/03/17/cartoon_badness/
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/politics/4370072/New-pornography-laws-could-make-comic-books-illegal-claim-campaigners.html
 
 尚、未成年者の性行為が創作物の中で描写された作品の所持を違法化するCoroners and Justice Bill法案ですが、2009年6月の段階では可決するかしないの可能性は五分五分とされています。片方では児童ポルノを廻るヒステリー的な流れがありますが、もう一方でこの法案を先立って設立した過激ポルノの所持を違法化するCriminal Justice Bill of 2008があまりにもおざなりに作成・施行さていた背景もありますし、本来ならは検視官や犯罪捜査を廻る法案に創作物の規制を廻る条項を追加したりするなど、ずぼらな法案をそのまま許容しない声も議会でささやかれています。
 
■追い込まれた労働党と既存の規制枠組みの不備への苛立ちと「レイププレイ」の発見
 
 イギリスは世界的に見るとポルノについては規制が緩やかであるのが知られていました。時間帯によってはソフトポルノとも取れるような番組が公共の電波で流れたり、タブロイド誌ではヌードが掲載されることが珍しくありません。映画やビデオについては法律上、イギリス内で上映・販売される作品は総て British Board of Film Classification―全英映像等級審査機構(BBFC)によって審査され可・不可が決定された後にレーティング(観客制限設定)を行われることが規定されています。BBFCは近年徐々にその姿勢が緩やかになっているとされています。実際にはBBFCの枠組みには大きな制限があり、個人が直接諸外国から購入した作品などについては規制することが出来ません。インターネットのお陰で娯楽が世界的に共有されるようになり、BBFCの有効性が薄らぎつつあるのが否めません。
 
 そもそもBBFCの規制緩和や出版物における性描写が社会全体の退廃と倫理観の衰退、法秩序の崩壊を促しているとして右派系新聞やタブロイド誌の批判を強めています。一つにはイギリスにおける移民の流入と階級闘争を下地とする国内イスラムテロ問題が顕著化した為に、法秩序を強化する気運が高まっているのもありますが、もう一つには近年支持率が低迷している与党労働党が票稼ぎの為に必死になっているというのも紛れも無い事実です。
 
 「レイプレイ」を糾弾したKeith Vaz(キース・ヴァズ)与党労働党下院議員は長年ビデオゲームを批判するので有名でしたが、これまでに発覚したパスポート発行利益相反問題、公費不正流用、自分に対して不利になる証言を無効化しようとした偽証行為を行った為に下院倫理委員会から一ヶ月間の停職処分を言い渡されるなど、スキャンダルの数はすさまじいの一言に尽きます。
 
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1179912/MPs-Expenses-Keith-Vaz-claimed-75-500-Westminster-flat-family-home-12-miles-Commons.html
http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/vaz-sidesteps-questions-on-links-with-hindujas-704370.html
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/1808303.stm
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/1384273/Commons-suspension-as-MPs-condemn-Vaz.html
 
 そもそも2008年においてBBFCの審査が緩過ぎるとして、保守党下院議員Julian Brazier(ジュリアン・ブライザー)がBBFC審査を上告できる政府組織の設立を可能とする法案を支持するヴァズ議員が「殺人や強姦を行うゲームがある」と証言したところ、強姦ゲームの存在など無いと当時批判されました。この数ヵ月後、ヴァズ議員が「レイプレイ」を持ち出してきたという具合です。これは推測でしかありませんが、強姦ゲームがあるという思い込みで発言したものの、国内にはそのようなゲームが無いのが判明した為に色々検索した結果、 Amazonのマーケットプレイスを経由して日本の「レイプレイ」を発見して、これを攻撃再開の糸口としたと思われます。
 
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/exclusive-amazon-selling-rape-simulation-game-14183546.html
 
■リンゼイ・アン・ホーカー殺害事件と黄禍論
 
 もともとヴァズ議員の批判は暴力描写を含むメディア全体に対して向けられたものでしたが、この以前から英国では日本を廻り、リンゼイ・アン・ホーカー(英国人)殺害事件を廻りやや扇情的な記事が書き立てられ、この前に発生したルーシー・ブラックマン(英国人)殺害事件との関連性が繰り返し強調。ルーシー・ブラックマン殺害事件では日本における警察捜査の不備や法廷審議過程について批難が集中していました。実際には日本での殺人強姦などの犯罪率はイギリスよりも遥かに低いのですが、遠い異国で白人女性が狡賢い有色人種男性に殺害されたという枠組みが既存の黄禍論の中に組み込まれやすいのは否めません。黄禍論自体はもちろん下火ですが、ホーカー殺人事件においては容疑者が2009年6月現在未だに検挙されていないこと為に家族がマスコミに働きかけて関心を薄れないように努力しているのですが、マスコミでは容疑者市橋達也がホーカーの似顔絵を書いていた事実やマンガを沢山読んでいたことに注目。ホーカー殺人にどぎつい性描写を含む日本のアニメ・マンガ文化が関与していたという主張もチラチラ見え隠れするようになっていたのです。
 
 このような風潮に非常に批判的な意見も新聞記事も掲載されましたが、ホーカー殺人と日本マンガ・アニメとの関連性を強調していたのがタブロイド誌や右派系新聞であり、それに対して懐疑的な姿勢を打ち出していた新聞とは異なることから保守的な姿勢を持つ人間で海外などに対して懐疑的意見を感じる人間からするとその偏見への警鐘はあまり行き届かなかったといっても過言ではないでしょう。
 
http://www.guardian.co.uk/books/booksblog/2007/apr/05/mendontkillwomenmangadoes
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2007/apr/03/reinventingyellowperil
 
■英国における日本アニメ・マンガ・ゲームの全体像の欠如
 
 言うまでもありませんが、この問題難しくさせている理由の一つが英国ではアメリカほど様々日本の作品が浸透していませんし、弁護する有識者も足りないというのもあります(もっとも同じ事はアメリカ自体でもいえるのですが)。同時に海外ではHentaiという単語が一人歩きしている実情もあります。
 
 そもそもは「H!スケベ!ヘンタイ!」とヒロインが主人公を罵る表現を見た欧米の人間が「日本のエロ=ヘンタイ」と結びつけ、やがてHentaiとは「日本特有の独自に性表現」や「一癖も二癖もある日本のエロス」へと意味が変貌し、やがては「日本で人気の性暴力」とまで一部では拡大解釈されている側面があります。しかも日本国内でも誤解がそのまま流布されています。
 
「性暴力を扱う日本製のゲームやアニメは「hentai」の呼び名で海外でも知られており、日本では通販や店頭で誰でも入手できる状況であることが批判を集めていた。」
 
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090603-OYT1T00631.htm
 
 国内ならばいざ知らず、日本のアニメ・マンガの全体像が分からない為に、ネットで書き込まれた情報や規制推進派の意見をそのまま掲載する記事も珍しくありません。例えばこちらはイギリスの主要紙で、リンゼイ・アン・ホーカー殺害事件と黄禍論について危惧する記事を掲載したガーディアンにおいて Equality Nowの日本の性暴力ゲームへの批判について記事からの抜粋ですが:
 
The hentai [pervert] theme is common in Japanese comics, animated films and video games, many of which tap into the popular subculture of Lolicon, a Japanese rendering of Lolita complex.
「ヘンタイ(性的趣向倒錯者)テーマは日本のマンガ・アニメ・ゲームの中ではよく見かけられ、多くはロリータ・コンプレックスの日本語表記であるロリコンのサブカルチャーを汲み入れている」
 
http://www.guardian.co.uk/world/2009/may/11/japan-child-pornography
 
 しかし同じガーディアンで二年前に掲載された記事では:
 
Such hyper-violent comics [featuring girls and women being raped and tortured] do indeed exist, but in fact the category "hentai" isn't even used in Japan - instead, there is a whole spectrum of erotic manga, most of which is no more explicit than an issue of Nuts.
「このような[女子や女性が強姦されたり拷問される]非常に過激な暴力的なマンガは存在はするが、そもそもHentaiと言う区分け自体日本では存在せず、実際には様々な種類のエロティックマンガはあり、その過半数は[英国青年向け大衆雑誌の]Nutsと大差ない。」
 
http://www.guardian.co.uk/books/booksblog/2007/apr/05/mendontkillwomenmangadoes
 
 とても同じ新聞が掲載した記事とは思えません。
 
 結局のところ、情報共有が不十分であり、既存の偏見や無知故の乱暴な結論で議論が進行している節があるいえるでしょう。そもそも「レイプレイ」自体が日本ではそれほどヒットしたわけでもなく、日本の広く浸透しているゲームでもないにもかかわらず、あたかも日本の性文化を代表するように書き立てられているところからもその片鱗は見えます。
 
 しかし英国議会において「レイプレイ」が取り上げられた事象事態については、そもそもはイギリス国内の有害情報規制騒動に日本が巻き込まれたと言っても過言ではないと思います。

───────────転載終了

参考リンク
シーファー大使の隠し事
http://www.translativearts.com/log20080416.html
児童ポルノ法の危険な行方
http://www.translativearts.com/log20080208.html
「児童買春児童ポルノ禁止法」改正への要望書
http://picnic.to/~ami/repo/youbousyo.htm

2009/06/08

他団体のイベント告知「表現規制問題について考える」

他団体の方より、次のイベントの告知を頂きました。当団体としてもその趣旨に賛同致しますので、ここに告知を転載させて頂きます。

☆☆☆ 表現規制問題について考える ☆☆☆

【日時】   6月14日(日)
【開催時間】 15:00~17:00
【開催場所】 ビジョンセンター秋葉原3F
【参加料金】 表現規制に関心のある方
【参加料金】 無料
【内容・目的】表現規制に関する話し合い・関連組織への取材方法
【連絡先】  kisei-mondai@nifmail.jp
【備考】   先着9名様まで

詳細に付きましては http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1243960543/ をご覧下さい。

2009/06/06

満員御礼。緊急集会!美少女ゲームは無くなってしまうのか?『性暴力ゲーム』だけではない!表現規制の今後を問う。

明日6/7(日)に開催させて頂く「緊急集会!美少女ゲームは無くなってしまうのか?『性暴力ゲーム』だけではない!表現規制の今後を問う。」ですが、非常に多くの反響を頂きまして、満員となったことをお知らせ致します。

本日までに当団体事務局よりメール、掲示版などで参加可能とのご連絡を行った方は、全て参加できますので、明日はなにとぞよろしくお願い致します。

2009/06/01

緊急集会! 美少女ゲームは無くなってしまうのか?『性暴力ゲーム』だけではない! 表現規制の今後を問う。

コンテンツ文化研究会は、次の日程にて緊急集会を開催する運びとなりました。今回の集会では、美少女ゲーム規制の概要、海外の規制団体の動向、その他現状について発表と勉強会を執り行います。

日時:6/7(日) 13:00-17:00
場所:新宿区榎町地域センター 和室(http://www2.odn.ne.jp/~hak91920/page005.html
定員:30名
費用:\500(お茶代込み)

今回の『性暴力ゲーム』騒動で興味を持った方々、これまでの集会などに参加された方々、皆様ふるってご参加下さい。

なお今回、定員を超える可能性もあるため、参加希望者は右側にあるアドレスまでご連絡をお願い致します。定員を超えた場合は、当日参加はお断りする可能性もありますのでご了承下さい。

2009/05/31

「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」イベント動画を公開しました

4月4日に開催致しました「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」のイベントの模様を、本日、ニコニコ動画・福島みずほチャンネルに公開いたしました。チャンネルを使った公開を許可してくださった社会民主党のWeb担当者様には深く感謝いたします。

福島みずほチャンネルはこちら(http://ch.nicovideo.jp/channel/ch91)です

2009/05/07

コンテンツ文化研究会 2008年5月定例会について

先月、開催させて頂いた、社民党の保坂展人衆議院議員をお招きしての講演会は大盛況のうちに終了致しました。ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございます。

コンテンツ文化研究会は、次の日程にて定例会を開催する運びとなりました。今回の定例会では、国会や業界を中心にロビーを行っている方々からの最新情勢の報告と、民主党の東京都議会議員の秘書の方をお招きして、現場から見た政治への関わり方についてなどの座談会を行います。

日時:5/17(日) 13:00-17:00
場所:高円寺北区民集会所 和室(http://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0003.htm)
定員:30名
費用:\300(お茶代込み)

初めての方もこれまで参加された方も、ぜひぜひふるってご参加下さい。

2009/04/07

「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」無事に成功致しました。

先日4月4日(土曜日)に開催致しました、「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」は、無事に終了致しました。

準備期間も短い、急なイベントとなりましたが、会場は満員御礼となるほどの多くの方々にご来場頂き、主催者側としてもイベントを開催した甲斐があったと感じております。

コンテンツ文化研究会は、今後もこのようなイベントを開催し、多くの方々にコンテンツに関わる問題を幅広く訴えていく次第です。今後とも宜しくお願い致します。

なおイベントの模様は、近日中にニコニコ動画・YouTubeなどで配信を行う予定です。


2009/04/03

コンテンツ文化研究会主催イベントのお知らせ(決定)

コンテンツ文化研究会は、明日4月4日(土)、東京都杉並区にてイベントを開催致します。

「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」
日時:4月4日(土曜日) OPEN 17:30 / START 18:00
会場:保坂のぶと杉並事務所上階(杉並区成田東5-40-10 横川ビル3F)
料金:¥500

ゲスト :保坂展人(衆議院議員・社会民主党副幹事長)
     山口貴士(弁護士・リンク総合法律事務所)
     渋井哲也(ジャーナリスト)
司会  :山本夜羽音(漫画家)
プレゼン:杉野直也(コンテンツ文化研究会代表)

進行としましては、前半を児童ポルノ法を初めとするマンガ・アニメ・ゲームなどの創作物規制について、休憩を挟み、後半を青少年ネット規制法を初めとするインターネット情報規制について、そして最後に質疑応答の構成となります。総時間はおおよそ二時間を予定しております。

なお予告しておりましたニコニコ生中継に関しては、都合により中止とさせて頂きます。ですがイベントの模様につきましては、録画を行い後日、ニコニコ動画などにて配信を行う予定です。

これらの問題に関心をお持ちの方は、ぜひ、ご来場を宜しくお願い致します。

2009/04/02

プレスリリース「保坂展人と語る、マン ガ規制・ネット規制の今」

報道関係者各位

コンテンツ文化研究会、4月4日に「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」を開催


コンテンツに伴う諸般の問題を研究するコンテンツ文化研究会(代表・杉野直
也)(Web:http://icc-japan.blogspot.com/)は、児童ポルノ法や青少年ネッ
ト規制法をテーマに、4⽉4日(土曜日)18時より「保坂展人と語る、マン
ガ規制・ネット規制の今」を東京都杉並区で開催する。

当イベントは、ゲストとして児童ポルノ法や青少年ネット規制法に詳しい衆議
院議員の保坂展人、弁護士の山口貴士、ジャーナリストの渋井哲也、司会とし
て漫画家の山本夜羽音が登場し、これらの問題の現状について初⼼者にも分か
りやすい内容を目指してトークを行う。

また当イベントでは、ニコニコ動画において生中継を行う予定で、インターネ
ット上の幅広いユーザーにもこれらの問題のアピールを行う。

2009/03/21

コンテンツ文化研究会主催イベントのお知らせ

コンテンツ文化研究会は、来る4月4日(土)、保坂展人衆議院議員と山口貴士弁護士をお招きして、イベントを開催させて頂く運びとなりました。

「保坂展人と語る、マンガ規制・ネット規制の今」
日時:4月4日(土曜日) OPEN 17:30 / START 18:00
会場:保坂のぶと杉並事務所上階(杉並区成田東5-40-10 横川ビル3F)
料金:¥500

司会は漫画家の山本夜羽音さん、プレゼンテーションはコンテンツ文化研究会代表の杉野直也が担当します。

詳細は追って告知致します。


イベント告知ビラ:http://svcm.moemoe.gr.jp/hosaka.pdf