街の裸婦像は時代にそぐわない? 撤去の動き、各地で…小学生「見ていて恥ずかしくなる」
昨日、読売新聞にて高松市中央公園整備計画に関する報道があり、現地調査を行い、高松市公園緑地課計画係の方々に直接お話を伺いました。
●「女の子ふたり」の扱いは未定
報道では「撤去」とされていた裸婦像「女の子ふたり」ですが、文化財であることは市も認識しており、現在は「移転」の方向で検討しているとのことです。
ただし、受け入れ先など、具体的な内容は未定です。
また、制作者への連絡はまだ行われていないとのことですが、寄贈者であるライオンズクラブ側とは協議を続けているようです。
(※なお、本来の寄贈者である屋島ライオンズクラブは今年3月に解散しています)
●議事録に関する質問
「中央公園再整備検討委員会の議事録では、モニュメントの重要性が繰り返し強調されており、活用の方向で議論が進められていました。それにもかかわらず、なぜ撤去という方針に転じたのか」と質問したところ、市民の声として「令和6年4月22日〜5月21日に実施されたパブリックコメント」の影響があったとの回答を得ました。
●子どもの意見とその他の声
読売新聞に掲載された「子どもの意見について」の質問がありましたが、明確な回答は得られませんでした。
ただ、パブリックコメント以外にも裸婦像に対する否定的な意見が寄せられていたとのことです。
●その他の裸婦像について
中央公園内には報道されていない裸婦像が他に2点存在しており、それぞれ対応方針が異なることが判明しました。
- 「あけぼの」:現存のまま維持
高松の象徴であり、平和記念の意味を持つため、移設は不適切との判断
- 「大気」:園内での移設
「女の子ふたり」と違い、園内での移設となった明確な理由は得られませんでしたが「成人か否か」が判断材料の一つになったという回答を得ました
●市の対応と今後の展望
デリケートな質問も多かった中、公園緑地課計画係の皆様は非常に真摯に対応してくださいました。この場を借りてお礼を申し上げます。
なお、各像の扱いについては現時点での予定であり、今後も継続的な検討が行われる見込みです。
●当会としての意見
「文化財の破棄は望まない」という点をその場で強くお伝えいたしました。
●当会の取り組み
当会としてもこの問題については継続的に取り組んでいく所存です。
もしこの問題にご関心がありましたら、ご支援・ご鞭撻をいただけますと幸いです。