2020/02/02

コンテンツ文化研究会式・パブリック・コメントの注意点

パブリック・コメントの書き方や注意点に関しての問い合わせを受けました。

パブリック・コメントの書き方に絶対の正解というものはないと思いますが、当会はパブリック・コメントを出すだけではなく、集計作業にも関わった事もございます。
心ばかりではありますが、注意点についてまとめましたので、ご参考いただければ幸いです。




※1 住所・氏名など必要事項を必ず書く

どんなに素晴らしい事が書かれていても、必要事項が書いていなければ「怪文書」です。
必ず記載しましょう。今回の香川県のパブリックコメントでは「氏名、年齢、住所、電話番号」が必要事項になっています。

※2 結論を冒頭に書く

賛否に分けて集計する事が多いため、冒頭に結論が書いてあると集計側は非常に助かります。冒頭に書く事をお勧めいたします。

※3 結論はシンプルに

 「賛成」か「反対」か、はっきりと意思を示しましょう。
賛否が書かれていない場合や曖昧だった場合、読み手の解釈に委ねられてしまいます。
賛成のつもりが反対に、反対のつもりが賛成にカウントされてしまう……なんて事がないように、シンプルかつ明瞭に書くようにしましょう。

※4 文章中の一人称に注意

パブリック・コメントが外部の人間の目に触れる場合、個人情報に関しては伏せられます。冒頭にある住所、氏名などは漏れる事はありません。安心して出して良いと思います。
ただ、
パブリック・コメントの意見内に自分の名前や団体といった固有名詞が入っていた場合、見落とされる事が稀にあります。(ただし、当会以外でこの現象を確認した事はございません)
名前程度なら構わない、むしろ名前を出してもいいから強く主張したい、といった場合を除き、個人であれば「私」、組織であれば「当会」「弊社」といった一人称を使われた方が良いかと思います。 


※5 意見内容もできるだけシンプルに 

意見に関しては、概要にまとめられて発表される事が良くあります。
あまり複雑な意見にしてしまうと、意図とは違う形でまとめられてしまう可能性があります。できる限り、シンプルに、伝わりやすい文章にするよう心ががけましょう。

※6 条件賛成、条件反対は避ける

文章の書き方として、相手の言い分を一部認めた上で持論で否定するという方法があります。

「ゲームやスマートフォンの理由に一定の制限を設ける事は反対はしないが……」

これは日本語としては有りですが、パブリック・コメントでは辞めておいた方が良さそうです。
条件的賛成、もしくは条件的反対と、読み手の判断に委ねられてしまうからです。
条件賛成、条件反対にしたいという気持ちはよく分かりますが、パブコメでは避け、賛否を明らかにした方が良いと思われます。