2025/08/23

【緊急開催】『豊明市スマホ条例案を考える』開催のお知らせ

日本全国を大騒ぎさせた「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」から
5年。デジタル機器・ネットの使用を抑制しようとする新たな条例案が議論となっています。

広範囲なデジタル機器の使用を制限し、住民の余暇の過ごし方に干渉をしようとするこの条例案が意図するものは何なのでしょうか?
また、健康対策についての実効性はあるのでしょうか?

今回の勉強会では話題となっている『豊明市スマホ条例案』について、ともに考えていきます。

日時:2025年9月7日(日)14時~16時
場所:ウインクあいち 会議室1203
参加費:無料

<プログラム>

登壇:井出草平さん(社会学者)他

共同開催:コンテンツ文化研究会&うぐいすリボン&AFEE エンターテイメント表現の自由の会

2025/08/19

高松市中央公園整備計画に関する調査報告

街の裸婦像は時代にそぐわない? 撤去の動き、各地で…小学生「見ていて恥ずかしくなる」
昨日、読売新聞にて高松市中央公園整備計画に関する報道があり、現地調査を行い、高松市公園緑地課計画係の方々に直接お話を伺いました。

●「女の子ふたり」の扱いは未定
報道では「撤去」とされていた裸婦像「女の子ふたり」ですが、文化財であることは市も認識しており、現在は「移転」の方向で検討しているとのことです。
ただし、受け入れ先など、具体的な内容は未定です。
また、制作者への連絡はまだ行われていないとのことですが、寄贈者であるライオンズクラブ側とは協議を続けているようです。
(※なお、本来の寄贈者である屋島ライオンズクラブは今年3月に解散しています)

●議事録に関する質問
「中央公園再整備検討委員会の議事録では、モニュメントの重要性が繰り返し強調されており、活用の方向で議論が進められていました。それにもかかわらず、なぜ撤去という方針に転じたのか」と質問したところ、市民の声として「令和6年4月22日〜5月21日に実施されたパブリックコメント」の影響があったとの回答を得ました。

●子どもの意見とその他の声
読売新聞に掲載された「子どもの意見について」の質問がありましたが、明確な回答は得られませんでした。
ただ、パブリックコメント以外にも裸婦像に対する否定的な意見が寄せられていたとのことです。

●その他の裸婦像について
中央公園内には報道されていない裸婦像が他に2点存在しており、それぞれ対応方針が異なることが判明しました。

- 「あけぼの」:現存のまま維持
高松の象徴であり、平和記念の意味を持つため、移設は不適切との判断

- 「大気」:園内での移設
「女の子ふたり」と違い、園内での移設となった明確な理由は得られませんでしたが「成人か否か」が判断材料の一つになったという回答を得ました

●市の対応と今後の展望
デリケートな質問も多かった中、公園緑地課計画係の皆様は非常に真摯に対応してくださいました。この場を借りてお礼を申し上げます。
なお、各像の扱いについては現時点での予定であり、今後も継続的な検討が行われる見込みです。

●当会としての意見
「文化財の破棄は望まない」という点をその場で強くお伝えいたしました。

●当会の取り組み
当会としてもこの問題については継続的に取り組んでいく所存です。
もしこの問題にご関心がありましたら、ご支援・ご鞭撻をいただけますと幸いです。

2025/06/02

「オンラインカジノ・ブロッキング問題 院内勉強会」の資料公開

5月26日に開催しました「オンラインカジノ・ブロッキング問題院内勉強会」の資料を公開いたします。
今後の議論にお役立て頂ければ幸いに存じます。


「コンテンツブロッキングの現実的な困難さ
クリエイターの目とエンジニアの目」

中川 譲(宝塚大学 メディア芸術学部 特任教授)

「ブロッキングの法律問題2025」
森 亮ニ(英知法律事務所 弁護士)

「オンラインカジノへの誘引の防止策」
上沼 紫野(虎ノ門南法律事務所 弁護士)


2025/05/30

「オンラインカジノ・ブロッキング問題 院内勉強会」開催御礼

5月26日、中川 譲先生、森 亮ニ先生、上沼 紫野先生を講師にお迎えし、「オンラインカジノ・ブロッキング問題 院内勉強会」を開催いたしました。

皆様の熱心なご参加により、大変充実した勉強会となりましたことを心より感謝申し上げます。
また、赤松健参議院議員、松尾明宏衆議院議員、松下玲子衆議院議員、山田太郎参議院議員、たるい良和元衆議院議員にはご多忙のところご臨席いただき、誠にありがとうございました。

審議中の法案である事もあり、非常に多くの資料請求がございました。
資料に関しては当ブログにて近く公開する予定です。
今しばらくお待ちください。

当会は今後とも表現の自由、通信の秘密に関わる問題について取り組んでまいります。
最後に改めまして、当勉強会の開催にご協力いただいたすべての皆さまにこの場を借りて御礼を申し上げます。

2025/04/29

オンラインカジノ・ブロッキング問題 院内勉強会

2025年2月、オンラインカジノ問題で総務省がブロッキングの検討を表明しました。

2018年の漫画村問題など、オンライン上で問題が起きる度に求める声が上がり、その度にIT関係者が苦言を呈するこのブロッキングという手段はいかなるものなのか?
なぜ、激しい論争が起きるのか?
そして、現在でも有効な手段となり得るのか?

本勉強会ではブロッキングを巡るこれまでの経緯を振り返ると同時に、その性質やオンラインカジノ問題についてどのような取り組みを行っていくべきか? 考えていきたいと思います。

日時:2025年5月26日(月) 14:00~16:00  (開場13:30)
場所:衆議院第一議員会館 第五会議室 (定員40名)
参加費:無料(議員会館での開催のため、参加申し込みが必要です。
ただし、通行証が不要な場合は申し込みの必要はありません)

<プログラム>

1.「コンテンツブロッキングの現実的な困難さ
クリエイターの目とエンジニアの目」
中川 譲(宝塚大学 メディア芸術学部 特任教授)

2.「ブロッキングと通信の秘密」
森 亮ニ(英知法律事務所 弁護士)

3.「オンラインカジノへの誘引の防止策」
上沼 紫野(虎ノ門南法律事務所 弁護士)


メールでの申し込みも受け付けております。
その場合は参加希望の旨と氏名を記載した上で、以下のメールアドレスにご連絡ください。

contents.culture(あっとまーく)gmail.com
※(あっとまーく)は@に打ち直して下さい。

2025/01/05

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
皆様にはお健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年の衆院選により政治状況は大きく変化しました。
幸いにして創作物の規制を求める声はそれほど大きくはなっておらず、胸を撫で下ろしております。
本年は表現規制問題において大きな影響力のある参院選が予定されており、政治状況の変化については引き続き慎重に見ていく必要があります。

表現規制問題自体については、生成系AIやクレジットカードによる決済拒否、選挙におけるSNSの在り方など、倫理に関して問われる側面が増えており、従来よりも複雑になっているように感じております。
これまでの問題とは異なり、立法による解決というのもあり得るとは思うのですが、法の建付けによっては状況が変わった際に逆手に取られるという怖さもあります。こちらも慎重に見ていく必要がありそうです。

本年は参院選に備えつつ、各種問題に慎重に向き合っていくという忍耐の試される年となるのかもしれません。当会は今後も表現の自由、コンテンツ文化の自由のために、しっかりとこれらの問題に取り組んでいく所存です。

コンテンツ文化研究会 一同